すべてのメッセージがプロパガンダや特定の立場に結びつく必要はない。ジョングクの場合、彼の投稿は、個人的な日記のように、どちらか一方を支持するというよりも、プロのアーティストとしてのフラストレーションを表現することの方が重要かもしれない。
元ADOR CEOのミン・ヒジン氏はHYBEと対立を続けており、BTSのメンバーの考えは、グループがHYBEの株価に大きな影響を与えていることから、世間の関心の的となっている。兵役中も、BTSはHYBEの総収益の33%を占めている。
最近、ジョングクは主にペットのチョンバムの日常生活を共有するために使用している個人のインスタグラムに「アーティストに罪はない」というメッセージを投稿した。彼は、ニュージーンズの「パワパフガールズ」のテーマに関連する色（青、ピンク、黄、緑、紫）のハートの絵文字を添えており、それぞれメンバーのミンジ、ハンニ、ダニエル、ヘリン、ヘインを表している。これにより、ジョングクがニュージーンズを間接的に支持しているのではないかとの憶測が広がった。
言葉や絵文字の意味は「有罪」という言葉に集中しているのかもしれない。これは、アーティストが企業紛争に巻き込まれるべきではないというジョングクの言い分なのかもしれない。歌、ダンス、パフォーマンスの並外れた才能で知られるジョングクは、最も熟練したBTSメンバーの一人とみなされることが多い。
ジョングクの投稿のタイミングも注目に値する。それは、ミン・ヒジンとHYBEの権力闘争の最中にニュージーンズが生放送した直後に起きた。ジョングクのメッセージは、ミン・ヒジンがニュージーンズのような若いアーティストを利用して自分を守っているかもしれないという、ミン・ヒジンに対する微妙な皮肉なのではないかと言う人もいる。
NewJeansへの支持を示すように見える絵文字も同様の文脈で解釈される。ADORやミン・ヒジンの味方をしているわけではなく、同じ業界の専門家として、単に若い女性アーティストたちを応援しているだけなのだ。
現実的な側面も無視できない。BTSのメンバーの大半は現在軍服務中であり、営利目的の活動休止期間中にHYBEと衝突する可能性は低い。キャリアに深い情熱を持つメンバーたちは、パン・シヒョク会長の努力を認め、すでに2023年9月にHYBEと再契約を結んでいる。
通常、アイドルは一定の成功を収めると元の事務所を離れるが、BTSの場合、この傾向は打破され、HYBEの株価が大幅に上昇し、従業員の信頼感を高めた。パン会長は「彼らが再び私の手を握ることに決めたことは大きな慰めだった」（2023年11月1日放送の「ユークイズ」）と感謝の意を表し、7人のメンバーの強いビジネス忠誠心を強調した。
HYBEは現在ジョングクの意図を調査中だが、熱心なファンは、彼の冷静でありながらも断定的な性格は、ミン・ヒジンとHYBEの間の緊張関係に巻き込まれた公人アーティストのフラストレーションを反映しているのではないかと推測している。
出典:ダム
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