tvN「王冠を授ける女王」ポスター流出をめぐる論争
12月19日、tvN・TVINGのオリジナルドラマ『王の冠を授けた王妃』の未公開の宣伝ポスターが流出し、ネット上で批判の声が巻き起こった。2025年1月に初放送が予定されているこのドラマでは、女優チャ・ジュヨンが元敬王后役を演じているが、パイロット版のイメージでは彼女の型破りな衣装の描写がかなりの反発を招いた。
朝鮮王朝を背景にした『王妃の戴冠』は、朝鮮第3代国王太宗李芳遠の妻である元敬王后の生涯を描いた作品である。多くの視聴者は、チャが黒のホルターネックの衣装を着て登場したことに異議を唱え、このドラマの歴史的正確性に対する姿勢に疑問を投げかけるコメントが寄せられた。「こんなことをするなら、架空の時代を舞台にすればいいのに」「ホルターネックのデザインを女王の衣装に使うのは受け入れられない」。批評家たちは、このドラマの創作上の自由を認めながらも、このように重要な歴史的時代を舞台にした作品は、ある程度の正確性を保つよう努めるべきだと主張している。
tvNの制作における歴史的不正確さ
この事件は珍しいことではない。2022年のヒット作『女王の傘』など、tvNの過去の時代劇も同様の批判に直面した。同ドラマは家族間の競争などユニークなテーマを探求して人気を集めたが、セリフや登場人物の描写における時代錯誤など、ストーリーの要素が眉をひそめさせた。例えば、女優キム・ヘスの演じるキャラクターは、当時としては歴史的に不正確な「本宮」という用語を採用した。
同様に、王の妃という身分にもかかわらず王位を争う王子たちの設定は、朝鮮時代に広まっていた儒教の価値観とはまったく対照的だった。視聴者は、創作の自由を認めることはフィクションの物語ではより適切かもしれないと主張したが、フュージョン歴史ドラマであっても、基本的な歴史の教義を尊重することは不可欠である。
過去の批判例
この傾向を浮き彫りにするもう一つの適切な例は、チョン・ジョンソ主演のドラマ『禹王妃』だ。批評家たちは、衣装が高句麗の伝統衣装ではなく中国風に似ていることなど、その歴史的真実性に注目した。著名な衣装デザイナーのキム・ギスクは、想像力豊かなデザインと文化的認識のバランスを取ることが重要だと指摘した。専門家もこの意見に同調し、中国の衣装との類似点は高句麗時代の独特の遺産を損ねると主張した。
歴史ドラマにおける真実味の重要性
これらのドラマは、女性中心の物語を描き、斬新なテーマを導入したことで賞賛されてきたが、歴史的正確さを厳密に守っていないことで、依然として大きな非難を浴びている。真実味がなければ、革新的で創造的なものでさえも、その意味や重要性が薄れてしまうと強調する視聴者が増えている。
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